評価はPJD110_14.0.0.503(CN01)の12/256環境で行いました。
今回はOnePlus12を購入することができたのでレビューしたいと思います。
スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
SoC | 8Gen3 |
外部チップ | Pixelworks X7 |
バッテリー | 5400mAh(100W) |
カメラ | LYT-808、OV64B、IMX581 |
画面 | 6.82インチ X1 |
SoCにはQualcommの最上位SoC8Gen3とフレーム補間や超解像といった機能のためのPixelworks X7チップを搭載しており性能面では抜かりがありません。カメラもHasselbladとの連携によるカメラチューニングとセンサーは広角にはLYT-808、望遠にはOV64Bも搭載しカメラ性能にも期待ができます。ディスプレイも8T LTPO対応のBOE X1発光材料を採用しています。
ベンチマーク
3DMark
Wild Life Extreme Stress Test
3Dゲーム性能を測るWild Extreme StressテストはPlayStore版,リネーム版ともに途中で落ちてしまうため、通常版のみの結果です。4942点でした。
他機種と比較したグラフです。OnePlus12ではStressテストがクラッシュするため、計測が完了していない点に注意が必要です。
Bestスコアだけを見ると全体の2位でした。
Solar Bay
レイトレーシング性能を測るSolar Bayの結果です。スコアは8203でした。
GeekBench6
シングルが2167でマルチが6499でした。8Gen3のスコアとしては普通のスコアでした。
ゲーム性能
原神
原神の最高設定でフォンテーヌ地方を指定ルートで20分プレイした結果です。平均FPSは57.3FPSで平均消費電力は6.81Wでした。
FPSとバッテリー温度は以下のグラフのように変化して、バッテリー温度が42度を超えると、FPSは55に制限されます。
他機種との比較
他機種との比較は以下の通りでDimensity9300を搭載しているVivo X100が一番高く、その次に8Gen3を搭載しているOnePlus12となっています。
OnePlus 12: 平均57.28 FPS
Xiaomi 14 Pro: 平均54.80 FPS
Find X7 Ultra: 平均54.66 FPS
崩壊スターレイル
崩壊スターレイルは仙舟「羅浮」のマップを15分間走るテストをしました。ピロコニーを測定マップに使用するか迷いましたが、他機種との比較なども考慮して仙舟「羅浮」を使用することにしました。
平均FPSは56FPSで平均消費電力は6.34Wでした。グラフの通り終盤はスロットリングが発動しFPSが安定しません。
このテスト中スロットリング制御でアプリが強制終了されてしまいました。上のSceneのスタッツを見てもわかるように強制終了直前の最高バッテリー温度は40.4℃でした。原神はこの温度では強制終了されなかったです。
アプリが開けなくなり機能が制限されてしまいます。
また下記グラフは強制終了されたあとにすぐにアプリを開き残りの2分を追加した結果です。強制終了されたバッテリー温度を超えていても開き直すとプレイすることはできますがFPSが35FPSに制限されてしまいます。あくまでもこのグラフは再起動したデータをくっつけたものなのでバッテリー温度とFPSの傾向を見るだけにとどめておいてください。
World of Tanks Blitz
ミデルブルフマップの丘の上を最高画質(120FPS)で3分間プレイした結果です。このゲームはGPU負荷が大きく8Gen3は最大周波数でも性能が足りません。平均FPSは69.1FPSで平均消費電力は9.78Wでした。
最高設定ではFPSが120FPSに張り付かず8Gen3であっても性能が不足していることがわかります。
フォートナイト
フォートナイトのチャプター5シーズン2のランクモードでビクロイまで17分プレイした結果です。平均FPSは76.4FPSで平均消費電力は5.21Wでした。フォートナイトを8Gen3で平均FPSを90FPS付近にするには8W後半の消費電力が必要ですがOnePlus12ではゲームモードのgamingモードでも消費電力抑えた制御をしています。
FPSとバッテリー温度の経過は以下の通りで、グラフにすると分かりやすいですが、FPSが安定せず快適にプレイできるとは言い難い結果です。さらにバッテリー温度が39℃を超えるとで55FPSに制限されてしまい快適なプレイは見込めなくなります。フォートナイトをプレイするならroot化をしてサーマルスロットリングを外す必要があります。プレイするときは画面リフレッシュレートを90Hzにしてください。
カメラ
Find X7 Ultraと同じようにHasselbladフィルターがあります。設定は静けさフィルターEV -0.7がおすすめです。
EVも設定することができます。またEVやフィルターをカメラアプリを再起動しても保持することができ、瞬時に撮りたい設定で撮ることができます
またガイドも豊富で通常のグリッドや更には黄金比や対角線もあり撮影体験を考えられています。
Find X7 Ultraとの比較
https://twitter.com/porarrirr/status/1757766318714142839?t=GXIzW1Ex3PGxTUP0DSUzHw&s=19
以下は静けさフィルターEV -0.7で撮影したものです。
焦点距離はボーダーにて変えさせていただきます。
機能
フレーム補間
原神では、PixelWorks X7チップを使用して3倍フレーム補間、超解像度、Hyper HDRを活用できます。」
ゲームモードにゲームを追加することですべてのアプリでフレーム補間と超解像が使えます。ただし60FPSで動作する場合のみで30FPSまでのゲームやアプリでは使うことができません。ラグは原神では気になりませんでしたが、試しにフォートナイトで有効化するとプレイできないレベルの遅延があります。
リアルタイム翻訳
端末のシステム音声を文字起こししてリアルタイムに翻訳することができます。中国のスマホレビューなどを見るときに役に立ちます。理解できるレベルまで文字起こしと翻訳が瞬時に行われるのででおすすめです。(最近XiaobaiのYouTube動画に字幕がつかなくなって悲しい。)
バイブレーション
バイブレーションはFind X7 Ultraと同等の強さで、高級感が感じられます。うまく伝えられないのか残念です。
不満点
高温でアプリが強制的に閉じられる。
3DMarkやゲームテストの崩壊スターレイルの章でも書いた通り、温度が上がっていくと比較的すぐにアプリが強制終了されてしまうことがあります。実際にFortniteで優勝寸前にアプリを強制終了させられたこともあります。本気でゲームをするならroot化をしてサーマルスロットリング外しましょう。
ゲームのフレームレート制限がきつい
高FPS対応ゲームをプレイはフレームレート制限により快適ではありません。フォートナイトの計測結果を見れば分かる通り、快適なプレイができません。
BLUするとWideVineがL3になる
Xiaomi端末と違いOnePlus12ではBLUをするとWideVineがL3になってしまい、アマゾンプライム・ビデオの高画質再生などができなくなります。
まとめ
ゲーム性能も素の状態では良いとは言えませんが、サーマルスロットリングを解除しゲームをプレイしているとXiaomi 14 Proより熱を感じにくく、使いやすい印象であり、また他の不満点はほぼすべてRoot化をしてモジュールを使ったりLuckyToolで変更できる項目です。中華スマホ大手の中では格段にBLU&Root化しやすい端末であるため自分にとって不便はありませんでした。
カメラの写りもFind X7 Ultraと同じ色味でHasselbladフィルターも使用でき高いレベルの撮影体験ができました。
さらにリアルタイム翻訳などのOS機能も充実しておりカメラからゲーム更には普段使いにも最適な1台だと思います。
自分が今シーズン触ったスマートフォンの中で1台を選ぶとするとiPhone 15 Pro MaxやXiaomi 14 ProやFind X7 Ultraを抑えて1位に選ぶスマホです。
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注意 このレビューの評価基準はあくまでもこのぽらりらサイトでの評価基準であり、ゲームのパフォーマンスなどを他の評価と比べることに重きをおいていません。できる限り同条件で測るように努力はしますが、保証はできません。あくまでも参考程度に。最後に自己満記事でインターネットを汚染してしまったことを謝罪しときます。ごめんなさい。