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【実機レビュー】VIVO X100レビュー - 最速のDimensity9300を搭載、高性能カメラで幅広い用途に対応

評価はPD2309.A 14.0.15.29. W10 VODOL1にて行っています。

 

 

今回はDimensity9300を世界最速で搭載してきた。VIVO X100のレビューをしていきたいと思います。

Dimensity9300の性能分析や、他機種とのカメラ比較、Origin4のAI機能にフィーチャーしてレビューを行って行きたいと思います。

デザイン

月をモチーフとしたデザインで背面はサラサラで手触りがいいです。
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カメラの配置もVivo X90 Pro+のように右側に寄るものではなく、中央に配置されており、バランスもよいです。
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ディスプレイ面もエッジディスプレイで質感ともに最高峰です。
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スペック

SoC Dimensity 9300+V2
OS Origin 4 (Android14)
RAM 12/16GB (16/1024のみLPDDRX 5T)
ストレージ 256/512/1024GB UFS4.0
カメラ メイン 50MP 1/1.49 IMX920 OIS
超広角 50MP JN1 1/2.76
望遠 OV64B 1/2 OIS
電池 5000mAh 120W

CPU構成

今回vivo X100に搭載されたSoCDimensity 9300は非常に特徴的なコア構成となっています。

超高性能コアのCortex-X4を合計4基搭載、高性能コアのCortex-A720を4基搭載しており、8Gen3のCortex-X4を1基 Cortex-A720を5基Cortex-A520を2基の構成とは大きく異なるオールビックコア構成を採用しており、CPU性能に関して大きな進化が見られます。

 

ベンチマーク

まずはDimensity 9300の性能をチェックしていきます。

3Dmark Wild Life Extreme

WILDLIFEベンチマークは3Dの性能を見るベンチマークです。

パッケージリネーム版(ベンチマークブーストなし)での結果はBest3,784 Lowest2,256 Stability59.6%です。


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Playstore版と比べてみると明らかなスコアの乖離があるためベンチマークブーストは行っています。

ブーストしてStability31.4%は逆にセルフネガキャンかとツッコミたくなります。ブーストする意味とは…

他機種との比較

AndroidはすべてパッケージRename版の結果です。ベンチマークブースト時は8Gen3を凌ぐ結果となっているため、Dimensity9300のポテンシャルは非常に高いものになっています。
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Solar Bay

レイトレーシング性能を見るSolar Bayです。
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結果は6226、ブーストされて7606でした。

今のところレイトレーシングを使うコンテンツが少なすぎて用途がベンチマークくらいしかありません。

参考までに、A17Proは6,100、8Gen3は7,900です。

GeekBench6

GeekBench 6もパッケージRenemeでのスコアと通常版との差が1000点以上あるためベンチマークブーストは行なわれています。

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ブースト時は7,300点と8Gen3を大きく引き離しA17Proに並ぶスコアが出てますが、あくまでベンチマーク実行時にしか出ないチートスコアなのでDimensitt 9300の限界を知る分にはいいですが、実性能ではありませんので注意が必要です。

ストレージ

一般的なUFS4.0/LPDDR5Xの速度が出ています。
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ゲーム性能

原神

まずは原神の性能テストから、フォンテーヌを
30分間プレイしました。
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※この原神の測定だけディアルセルバッテリー設定にしていないため、実際の消費電力はこれの消費電力×2です。


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平均58.357FPSでプレイすることができ、非常に快適にプレイすることができました。

CPUのコア制御


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CPU0〜3はCortex-A720 2.00GHz

CPU4〜6はCortex-X4 2.85GHz

CPU7はCortex-X4 3.25GHzです。

原神では高性能コアのCortex-A720はほとんど周波数を上げず、超高性能コアのCortex-X4を主に使うようです。
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全体的にCPU使用率は70%前後でした。

CPU制御は8Gen3を搭載したXiaomi 14 Proとだいぶ違う様子です。

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CPU0〜1 Cortex-A520 2.26GHz

CPU2〜4 Cortex-A720 3.15GHz

CPU5〜6 Cortex-A720 2.96GHz

CPU7 Cortex-X4 3.30GHzです。

Xiaomiでは超高性能コアはほぼ周波数を上げずに、Cortex-A720を使っています。

崩壊スターレイル


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平均53.9FPSで終了時のバッテリー温度は41℃でした。8Gen3を搭載したXiaomi14Proより高いFPSを出す事はできましたが、60FPS張り付きにはなりませんでした。また最初10分のFPS波は、仙舟「羅浮」のNPCが原因でありサーマルスロットリングによるものではありません。また周回などの通常的な動作では60FPSに張り付きます。

CPU制御


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ターレイルでも高性能コアのCortex-A720はほとんど周波数を上げず、超高性能コアのCortex-X4を主に使うようです。
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低い周波数で使用率が70%前後でした

World of Tanks Blitz

マップはミデルブルフで丘の上で設定はすべて最高120FPSの測定です。またDimensity 9300の機種には全画面アンチエイリアスがありません。f:id:sassisassi:20231215230201j:image
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平均100FPSで動作しました。お世辞にも快適な動作とは言えませんが、8Gen3の平均60FPSと比べて動作は比較的快適です。
照準モードに入る時にFPSが落ちます。FPSが安定しない理由は主に草の描写によるものだと思います。

CPU制御

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WOTは原神とスターレイルと違いCortex-X4の2.85GHzは周波数を上がりますが全体的にCPUへの負荷が少ないのか、3.25GHzのCortex-X4は周波数を上げません。f:id:sassisassi:20231215230125j:image

CPUの使用率は50%を下回るのでGPUボトルネックだと考察しています。

カメラ性能

ビビット/質感/Zeissナチュラルモードを備えており、場面に応じて、写真のチューニングを変えることができます。

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また星空モードにはARプラネタリウムモードがあり、空にカメラを向けると星が特定されます。撮影するもプラネタリウムエフェクトがかかったものとないものの2枚が生成されます。

OS機能

フレーム補間

ここではフローティングウィンドウを使ったやり方を紹介します。

まずはグーグルで「yuanshen」と検索し大陸版原神をダウンロードインストールします。

大陸版原神でフレーム補間を有効にしたあと、ゲームバーから原神(Playstore版)を起動しそのまま原神(Playstore版)を拡大します。

45×2の90FPS動作で動かすことができます。

 

AI機能

vivoの発表会で紹介されていた、AI機能の紹介です。

壁紙をAI生成出来る機能です。

まだプロンプトワードが限られています。

作例
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チャットの方からスマホ用の壁紙を指定することによってスマホ用の壁紙の比率で自分の好きなプロンプトで生成する事ができます。日本語では使えません。
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総評

最初はSoCがSnapdragonではなく落胆しましたが、いざDimensity 9300を使ってみるとその性能の高さと安定性に驚かされ、ゲーム性能では8Gen3を明らかに上回る動作を見て「別にスナドラじゃなくてもいいのでは?むしろDimensityのほうがいいかも」とすら思わせてくれる、素晴らしいSoCでした。今回はRoot権限を取得できず、詳細な分析ができなかったため少し悔しいです。

 

カメラに関してもXiaomi 14 Proとほぼ同等の性能で、ARプラネタリウム機能やZeissとのコラボ機能である、ミニュチュアエフェクトや地平線補正などの機能、また独自NPUのV2チップを積んでいることでHDR処理なども非常に高速に行え、手軽に撮影しやすく、またカメラにこだわりのある人も楽しめる幅広い用途に対応するカメラになっています。

 

またOrigin OS4は日本語に標準で対応しており、通知なども設定をすれば届くようになり、AI機能などの最先端の技術にふれることもできるなど面白さがありながらも使いやすいOSになっています。

 

また最後にこのレビューの質が低くインターネットにゴミを垂れ流してしまったことについて謝罪します。(だったら出すなと言う話だが途中まで書いてしまいあとに戻れなくなった、)またD9300VS8Gen3は後日出す予定です。